イージーリスニング 〜SRS-BTX500〜
イヤホンやヘッドホンを使わずに部屋の何処にいても(と言っては言い過ぎですが…)音楽を聴きたい、、、と言う事で、ソニーのSRS-BTX500を購入しました。
普段オーディオシステムで音楽を聴くときには、そのオーディオシステムに最適なポジションに座って聴きます。
もっと本格的な方は専用のオーディオルームに籠もって音楽を楽しんでいるでしょう(これは音楽もそうですが、オーディオを楽しむと言った方が近いかも)。
いずれにしても、人間がオーディオ環境に合わせている訳で、ある種の緊張感をもって視聴していることになります。
より深い感動を得るために没頭するという意味では、これは音楽に対する正しい向き合い方でしょう。
ただ、人間はいつも緊張し続けることは難しく、実は、緊張を和らげるために音楽を聴く(聞き流す)ことが多々あるわけで、そのためのオーディオ環境としてポータブルオーディオが普及しているのでしょう。
私の室内でのイージーリスニング環境としては、BOSEのWave music system(初代です)を使っていたのですが、1年ほど前にCDプレーヤー部が壊れてしまい、その後はPイージーリスニング環境が無い状態でした。
Wave music systemは当時結構評判が良かったので購入したのですが(開発者が「このシステムでクラッシックが聴ける」とか言っていました)、その独特の低音がどうもなじめないと言うか、もっとタイト感とかキレがほしいとかの無い物ねだり状態でした。
数日前に、ヨドバシカメラでCMT-BT80Wが展示されているのを見かけました。
こちらは、CDプレーヤー、Bluetooth、DLNA、WALKMAN端子とUSB端子など何でもありの文字通りマルチコネクトコンポで、Wave music systemの替わりとしては最適かもしれません。
展示品はジャズを流していたのですが、Wave music systemと比べてなかなか素直な音で好感が持てました。
思わずGold Pointカードを取り出しカウンターへ向かおうとしたのですが、何とか自制心を取り戻し、その場を離れたのでした。。。
その後色々調べた結果今回のSRS-BTX500を購入したのですが、アンプやスピーカーの作りはCMT-BT80Wと同様であり、バッテリー内蔵でコンセントの無いところでも使えることが決めてとなりました。
イージーリスニングでは、オーディオ環境を人間に合わせる事が出来るポータビリティは、結構重要な要素になると思っています。
さて、肝心の音の方ですが、"サウンドエフェクト"(低音増強やサラウンド)をかけない状態では期待通りの素直な音でした。
イージーリスニングでは比較的小音量で聴くことが多いのですが、その場合でも特に中高音域が明瞭で且つ刺激音が耳に付くこともなく自然な音といえます。
確かに低音の音量は少なめですが、私は元々低音に関しては量感よりもキレやスピード感を好む方ですので、下手にブーストするよりもよほど好ましいです。
Bluetooth接続での音質も心配でしたが、ソニーの音作りの巧みさのせいか、ライン入力での音質との差はほとんど感じませんでした。
ちなみに、Macbook airでは、apt-Xで接続出来ます。
http://www.phileweb.com/review/article/201211/16/661_3.html
まあ、機会があればオーディオシステムからの入力とBluetooth入力との違いを聞き比べてみたいところですが。
いくら持ち運べるとは言っても、良く聴く定位置というのはあるわけで、その際にあまりヤワなテーブルや家具の上とかに直に置くのはやめた方が良いです。
SRS-BTX500自体が結構振するので、その振動がテーブルや家具に伝わり、不要な音を発生してしまいます。
こうなると、SRS-BTX500からの音楽を聴いているのかテーブルや家具からの音楽を聴いているのか解らなくなってしまいます。
できれは、オーディオボードやインシュレーターを使って、振動の伝搬をカットした方が良いです。
私は、安価なオーディオボードとインシュレーターを併用しています。
これで、音楽を構成する音の輪郭が明瞭になり、低音のかぶりも解消されます。
オーディオというものはつくづく環境に左右されるもので、それを言い出すときりがないのですが、色々な制約の中で少しでも自分の好みの音が聴けるように試行錯誤するものまた楽しいものです。