海江田氏のFaceBook 〜ネットのチカラと「不支持の声」〜


民主党代表の海江田万里氏のFaceBookが荒れていると言う噂を聞いて、ちょっと覗いてみました。
セキュリティチェックが必要です
いや〜予想以上の荒れようですね。
まるで2chのスレを見ているようです。

曲がりなりにも公党の代表のFBなのですからもっと実りのあるコメントや議論が見れると思ったのですが、ほとんどが否定的なコメントで、それに対して数人の支持者が一生懸命擁護していると言う構図ですね。


わたしは安倍晋三氏のFBをフォローしていて、時々チェックするのですが、否定的なコメントはあまり見受けられないので、ある意味海江田氏のFBは新鮮でした(もちろん否定的な意見が皆無という訳ではありません)。
https://www.facebook.com/abeshinzo

ところで、同じ党首のFBなのにどうしてこうも違っているのでしょう?
別にFBユーザーにネトウヨが多いと言うわけでは無いですよね(笑)。

もちろん最近の世論調査でも明らかなように、民主党の支持率は低迷したままでその投影と言えるのでしょう。
そして、ほんの2〜3年前までは「不支持の声」を挙げる場が無かったと言う事の裏返しだとも言えます。

テレビや新聞等のマスコミを介した視聴者や読者の声なるものは、決して生の声を反映しているものでは無かったのです。
一部の勢力が世論を誘導できていたのが、今は有権者の一人一人が直接自分の意見を公に表明することができるようになっているのです。

これまでは党首に何らかの意見を伝えようとしても、実質的にその手段はありませんでした。
そしてたとえ運良く電話やFAXで伝えられたとしても、その意見が他の有権者の目に触れることは無かったでしょう。
それが、FBと言うツールによって支持の声も不支持の声もそのまま多く有権者の目に触れることができるようになったのです。

特に、「不支持の声」が衆目にさらされると言う事態はこれまでになかったことでは無いでしょうか。
選挙は支持する候補者を選ぶもので、不支持の候補者を選んで落選させることは難しい制度です。
それ故、多くの有権者は「不支持」という意志を表明する場を渇望していたのでは無いでしょうか。

もちろんいわれのない誹謗中傷は厳に慎むべき事ですが、それでも生の声を発信できると言うことのメリットはより大きいことだと思います。
それに、ネット上での「いわれのない誹謗中傷」は実名表記の場合、恐らく短時間で淘汰されるでしょう。

安倍晋三氏と海江田万里氏のFBの対比は、マスコミの世論調査という恣意的な要素が皆無とはいえないぼんやりとしたものとは違った、より鮮明な情勢が明らかになると言う意味で、非常に興味深いものです。