むろみさんの悪韓論

ちょっとお名前から連想しただけです。。。。
むろみさん、室谷さんごめんなさい。



韓国の情勢に詳しい室谷克美氏の新書で、このところの韓国に対する日本人の意識の変化も相まって結構話題になっています。
悪韓論 (新潮新書)

悪韓論 (新潮新書)

この本の内容は、韓国のメディア(新聞や放送)をソースとしていて、単に著者の考えや経験を述べたものでは無いところに価値があると思います。
個人の意見にはどうしても偏見が入ってしまう危険性がありますが、少なくとも韓国のメディアの報じた内容の出典を明らかにしている点でその信憑性を担保しています。

韓国の有名な新聞と言えば
 朝鮮日報・・・保守、最大発行部数
 東亜日報・・・保守、無事安逸
 中央日報・・・保守、サムスンの機関誌
 ハンギョレ新聞・・・左翼、針小棒大
といったところだそうです。
ここで保守というのは「アンチ北」という意味で、右翼であろうが左翼であろうが反日的であることに変わりはありません。
そして、これらの新聞の記事は「聯合ニュース」の配信するニュースが多いと言うことです。

さて、この本の内容を一読すると、ネット上で散見する内容が多く見られます。
それはそうでしょう、ネット上の話題は上記の韓国の新聞の記事についてのものが多いのですから。
そういう意味で、本書はそれらの新聞の出典が明記されているので、資料としての価値が高いと言えます。
そして、資料性の高い記事が読みやすく纏められているところに本書の価値があると思います。


もちろん、本書では現代の新聞からだけでなく古い歴史書からの記述も多いです。
有名な’朝鮮の水車’についての記述も、その出典を示して記述されています。
『古今笑叢』という漢文の本の中で、1429年に日本に渡った朴端生という通信史が室町時代の日本の農村で揚水水車を見て、「私たちの村でもこのような水車を作りたい」と進言したそうです。
時は流れて334年後、第11次朝鮮通信史に随行した金仁謙という人の書いた『日東壮遊歌』という書類の中で淀川にあった水車を見て、「見習ってつくりたい」と述べているそうです。
時代の異なる複数の文献に同じような記述があることで’朝鮮の水車’の信憑性が高まるわけです。

韓国の新聞は右でも左でも反日的と言うことですが、そのことを端的にあらわしている記述が紹介されています。
・2012/6/1 中央日報
http://japanese.joins.com/article/010/153010.html

 経済協力開発機構OECD)34カ国と北アイルランドスコットランドを含めて凶悪犯罪は比較した結果、韓国の犯罪率が相対的に高いほうだった。英国警察が09−10年に10万人当たりの凶悪犯罪発生率を国別に分析した資料で、韓国は34カ国のうち殺人は6番目、強姦は11番目に多かった。一方、日本は殺人33位、強姦は34位と安全なほうだった。
韓国の犯罪発生率を「相対的に高い方だった」と言うのは自国のことなので眼をつぶるとしても、日本の犯罪率を「安全な方」と表現するのはどういう感覚なのか理解に苦しみます。
これでは反日報道としても逆効果でしょう。

韓国は色々とちょっかいを出してきますが、この本を読むとその根拠の希薄さがよく解ります。
とどのつまり、韓国の反日的思考は日本に対する劣等感から来ているのでしょう。
・2013/7/26 産経新聞 正論
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130726/kor13072603210001-n1.htm

 韓国の姿勢を改善するために何ができるだろう。生まれたソウルに住んでいて、ヴァンダービルト大を卒業して以来20年以上、ソウルで働いている私の教え子の1人が、日本人は韓国人が劣等感を克服するまで忍耐しなければならないだろうと話した。
そうであれば、韓国とは「教えない」「助けない」「関わらない」といった最低限の付き合いに止めるべきなのでしょう。




韓国もせめて乙姫さんのように、性格的にはちょっとアレでも少しは可愛げがあれば良いのですが。。。
日東壮遊歌―ハングルでつづる朝鮮通信使の記録 (東洋文庫)

日東壮遊歌―ハングルでつづる朝鮮通信使の記録 (東洋文庫)